金魚姫

 

フロア隅に揺れる人影の中で
ひと際目立つ君に心奪われ
踊るネオンの揺らめき
音が私を走る

 

光に群がり泳ぐ魚の群れ
ギラギラする鱗 視線邪魔をする
君から目が離せない
泳ぐ私も魚

 

囲むように隔ててるAirのガラス
駆ける様に揺られてるHairを照らす
踊る夜に滲み出るBlurで慣らす
Cureに真っ直ぐ
泳ぐように

 

ただゆらりゆらりBeatに任せ踊る君の元へ
くらりくらり酔いが回るあと少し
まだ消えるまでの時を待つ
君はどこにもいかないで
宇宙の様に

 

ふわりふわり身体浮かぶVerseの波に揺られ
君の前に届く心掴むまで
今ひらりひらりかわす中
予測つかない
溶けた記憶なら

 

ガラスのその先で踊るきらめいた
キラキラ光る君 まるで金魚の様
眩暈隠せず誘われ
視線吸い寄せられる
踊るように

 

ただ君の元へ走るBeatもう止まらない
人掻き分けてその手掴むまで追いかけて
視線が交差する二人の
時を止めてよ
もう少し待ってて

 

胸が高鳴る鼓動が響く
全身が跳ねる
衝動に駆られ搔きまわす奥底まで
まだ離れない視線の先に泳ぐ君がいる
ネオンが照らす

 

意識する意味を知る
交差する目の奥に君が浮かぶ
幻想に酔い始める
二人泳ぐ夜に
"泳ぐ様に"

 

ただゆらりゆらりBeatに任せ踊る君の元へ
くらりくらり酔いが回るあと少し
まだ消えるまでの時を待つ
君はどこにもいかないで
宇宙の様に

 

ふわりふわり身体浮かぶVerseの波に揺られ
君の前に届く心掴むまで
今ひらりひらりかわす中
泳ぐ君がいる
ネオンが照らす

揺れながら

目の前で君は優しく
微笑んでみたりするけど
もう信じないから
作り笑顔でかわして
世渡り上手のふりして
聞きたくないよ 何も

でもホントは世界に飛び出し
誰かにぎゅーっとされたいし
手をつないでさ 満たされてさ
でも恋人ごっこはごめんだ
寂しさに付け入りなめんな
ほっといて さよなら  

こんな感情なんて
ただの妄想だって
僕には似合わない
わかってる

海に飛び込んで向こう岸へ
泳ぐ泳ぐ魚のように
誰もいない世界で踊るのさ
音楽があればいいのさ
泳ぐ泳ぐの夢の世界へ

踊る踊るの
揺れながら

君に恋してたいつから?
たくさんの思い出作って
それが嬉しくってさ
触れられる度に何かが
胸の奥で暴れだす
そんな君が憎い

不安と幸せが交じる
不確かな何かを求める
『ちゃんと伝えて?』わからないかなぁ
鳴り止まない頭のノイズを
かき消して君の言葉で
僕だけを見つめて

今が幸せなんて
ホントは知ってるって
いつまでもずっと
離れないから

ずっとずっと『いつ会えるの?』なんて
無意味なんだけど
でもきっときっと
繋がっているのさ

紡ぐ糸のように

海に飛び込んで遥か遠く
泳ご泳ご魚のように
君だけの世界へ潜るのさ
未来へ飛び出そうよ

空に羽ばたいて世界中を
巡る巡る鳥のように
君と手を繋いで旅立つの
微熱が身体を廻(めぐ)る

廻(まわ)る廻(まわ)るの
あなたの中で

踊ろ踊ろうよ
揺れながら

雪と散る

教室から見える白いグラウンド
降り積もる雪が隠してく
足跡、思い出に変わるの

 

中庭の隅っこ二人作った
とぼけた顔の雪だるま
元気かな?
春が来なきゃいいのに


キライ、キライ、キライ
この場所が ただこのまま
白く覆われ 凍っちゃえばいいのに

 

青い、未来、世界
そんなものまだ
今に来たって
君がいないならどうだっていいのに


ゆらりゆらりゆらり
甘くめまう 教室の空気
白く漏れる吐息
君と儚く交差する


雪のように焦りがつのる
校舎にざわめき鳴り響く


キライ、キライ、キライ
この先もただ二人で
ずっといたいと 思っているのに

 

きらり光る雪
このままずっと
降らなくたって
温めてくれる君がただいてよ


あの日温かいマフラー
君が巻いてくれた時 その手が
冷たい私の赤い頬にそっと触れたから

 

キライ、キライ、キライ
この場所が ただこのまま
白く覆われ 凍っちゃえばいいのに

 

淡い、甘い、期待
その気持ち まだこのまま
胸に温め 持っていていいの?

 

春になればすぐ
新しい 陽が
君を連れて想いが霞む

 

雪と共に恋が散る

桐一葉

ありがとうの言葉が

どこか切なく響く

涙を流したら

変わってたかな

 

心の奥 壊せやしない

希望があるなら

夜空に光る

星に手を伸ばす

 

淡色に霞むこの世界を

ずっと、ずっと彷徨いながら

もう1度だけ一緒に笑いあえるなら

今、ひとり 夜明けを待っている

 

「幸せになってね」 思ってない言葉が

あなたを好きな気持ちに

鍵をかけるの

その瞳に 夏の私は

どこにいるんだろ

もう黄金色に

あぁ街は染まってく

 

声も、髪も、その手も

溢れだす想い

枯れてしまう前に

 

すれ違うことのない世界で

きっと、きっと探し続ける

もしあなたとまた逢えるその奇跡を

ただ、ずっと 願い続ける

 

いつか、あなたの

温もりが消えてしまわぬように